学術雑誌『大本教學』コンテンツ contents of the academic journal ‘Ōmoto Kyōgaku’

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第十一号

続 五六七神特集

  • ミロク神関係口絵 pp. 1-8 (本号 pp. 94-95から転載,木庭元晴一部編集): 
     ①ミロクの出現として五百津御統丸の珠を首にまかせた出口聖師(昭和5年1月8日撮影)[なお,『古事記』 上-3 天照大神と須佐之男命の段では,於左右御手、各纒持八尺勾璁之五百津之美須麻流之珠而自美至流四字以音などとある] 五百津御統丸の球と言ふのは、水晶、珊瑚、紅玉、瑠璃(るり,vaiḍūryaの音写「 吠瑠璃 べいるり 」)、瑪瑙(めのう),硨磲(シャコ貝),翡翠、真珠、黄玉、菅玉、曲玉などを集めて造りたるものにて、ミロク出現の時装飾として、首にまかせ、耳づらに纏かせ、腰にまかせたまふ連珠の玉である。黄金の玉と霊界物語にあるは金の玉にあらずして黄色の玉の黄金色に光りたるものを言ふのである。又皆の神々が玉の御用をせんと活動する所があるが、このミロクの御用に奉る玉の事であつて、神政成就の御用の玉である。この玉が寄つて来ねばミロク出現の活舞台は来ない。玉が集まればその準備が出来たことになる。玉は心を清浄にし、悪魔を防ぐものである。(「月鏡」一八四頁)
     大本開教の当初より、宝石、宝玉、国魂石があつまり、聖師にささげられた。聖師は岩石でミロク神の宮居月宮殿と月宮をきづかれた。宝石、宝玉では五百津御統丸の珠をつくられて首にかけられたのは、ミロクの神が三千世界の神界を統一される意味である。
     ②出口聖師筆「国祖大国常立尊聖像」(縦7尺9寸x横4尺9寸) 天のミロクにます天の御三体の大神の御神勅を仰ぎて、大地球を創造し修理固成 [しゅりこせい,伊耶那岐命・伊耶那美命二柱の神に、「是この多た陀だ用よ弊へ流る国を修理つくろひ固かため成なせ」と詔みことのりして after https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/kojiki/修理固成]し玉う大地のミロクにます国祖の大神の至仁至愛にみちた御尊像である。大地球が維持さるるはこの国祖神の御守殿のたまものである。神界三千年間の和光同塵の時代を直過して、明治二十五年から、神威霊徳を発揚して、天のミロクの大神のお手伝をうけて地上天国を樹立さるる日も近いのである。
     ③出口聖師筆「千手観音像」(縦6尺9寸x横4尺8寸)宇宙の太元神にますミロクの大神の全智全能の神徳を象徴された観音像) われこそは千手観音伊都能売の神の御代と地に生れたり ミロクの顕現にます観音の中でも千手観音は手一杯でなく、あらゆる手をひろげて待ち玉うのである。ミロクの大愛大智を眼のあたりに見るの思いがするのである。
     出口聖師が救世主としての王ミロク,応身ミロクの活動は観音のそのままである。万有愛の救世の活動はそのまま、出口聖師の人類愛善の大精神発顕そのままである。
     ④出口聖師筆「天降 天照皇太神聖像」(縦7尺3寸x横4尺8寸)天のミロクの大神が神器を頂いて大地球に天降り玉う実に芽出たい図 描賢木厳の御魂の大神は綾の高天に現れ坐しにけり(「東の光」二八頁)
     天極紫微宮から地球上に天降り玉う天照皇大神の頭の上にミロクの神器が頂かれていることを思うとき、天のミロクにます天照皇大神が地球上に降臨される模様がわかる。至仁至愛の大神の大地球を愛護し玉う御愛情がいたい程わかるではないか。
     ⑤出口聖師筆「皇祖天照大御神聖像」(縦7尺4寸x横4尺9寸)日本民族の宗家と仰がれた皇室の御祖先にます神風の伊勢の大神 日本民族の宗家となっていた皇室の御先祖にます大神で、神格は大本では神霊界の守り神で、五六七大神の御顕現であると教示してある。
     ⑥末世澆季(まっせいぎょうき)の今日 オレゴン星座より現れきたるキリストとして,背部にオレゴン性の移写的印点を有して降誕したる救世主の出現としての聖師 末世洟季の今日、オレゴン星座より現われ来るキリストは、背部にオレゴン星座の移写的印点を有して降誕すると予言されているが、救世主のあかしとして、出口聖師は、オレゴンの三ッ星のしるしを背に負うて、三葉彦命として生まれ、三千年の救世の経綸を発抑して、高熊山を基点として、三千世界の救済の活動を開始され、現界五十年の神業を了えて現在は神界から不断の活動をなされている。
     ⑦聖師が大正13年2月3日節分に四十八人の信徒に授けられたもの(三分の二大,両手形)
     神徳も 桶伏山の 頂上に 手あとのこして 月は隠るる
    三界唯一の大救世主として両掌に五天紋と右母指の☉の印,十指の皆流紋のある聖師の手形。大正十三年二月三日節分の日に聖師は信徒四十八名に手型をさづけられて,十三日突如蒙古入の壮途に出発された。救世主のあかしとして、右拇指の☉のしるし、十指頭の皆流紋、十本の天下筋(五天紋)がある。
     ⑧不動岩に関連して: 霊界物語第二巻第三章美山彦命の出現のところでのぺられた、ロッキー山上に美山彦命(のちの素蓋嗚尊の幸魂言霊別命)が自身と従臣の姿を造つて立てておかれた(主図)という聖場である。熊本県山鹿市蒲生にある。かつて平重盛がここに西山寺といふ寺社を建立したと伝えられ明治三十八年弥勒如来の出世を祈願した経筒(下図)が発掘されて、鶴嘴のきずが三つの玉をなしたため三玉村と改められた。
     聖師は神岩(主図)の由来は大正十年口述されたが、大正十二年九月二日ここに参拝されて、麓の社務所(凡導寺)で御自身と寸分違わぬ弥勒如来の石像とめぐりあわれた。大正十四年六月にはここを弥勒の聖像を中心に瑞霊苑と命名された。
     聖師はこの石像を寺の外に出さぬと活動できぬと申されて、大三年二月に村との約束が出来たが、その数日後の二月十三日に入蒙の途に出られたのである。全く聖師とは霊縁厚き土地である。経筒(下図)に久安元年(一一四五年)とあるを見れば、今より八百二十七年前ことになる。弥勒の石像は注文した人も、石像の作者も、発送もなお謎のままである。聖師が瑞霊苑と名づけられたことを思うとき,よほど弥勒出現と深いえにしがあるのであろう。綾部の本宮山が平重盛の居城であったことを思えば、神秘はますます重なる。
     平の小松重盛と聖師の活動名の小松林命とに何かのえにしがあるものと思われる。

  • 朝嵐 (7) 第二次大本事件回顧歌 出口王仁三郎 pp. 12-28
  • 続五六七神特集 pp. 29-98
    • まえがき 木庭次守 p. 30
    • ミロクの語源と意義 pp. 31-36
    • ミロクの神名 pp. 37-39
    • ミロク神の神格と救世の神業 pp. 40-41
    • 救世主は五六七神・神素盞嗚大神 pp. 42-43
    • 弥勒は出口聖師 pp. 44-46
    • 法身弥勒・応身弥勒・報身弥勒 pp. 47-48
    • ミロク三会と王ミロク pp. 49-51
    • 弥勒胎蔵経と霊界物語 pp. 52-54
    • ミロクの種別 pp. 55-58
    • 弥勒出現の時期と出口聖師 pp. 59-64
    • 西王母 pp. 65-68
    • 五六七出現の聖地 pp. 69-72
  • ミロク神関係中絵 pp. 73-88: 
     ①夢違観音像を抱かれた最奥霊国月照山の大八洲彦命の宣伝使服姿の聖師 聖師が制定された女の宣伝使服姿で、奈良法隆寺にある夢違観音と同型の像を抱いてたたれる姿である。最奥霊国のミロクの大神の宮居である月宮殿の入口にある月照山に神姿をあらわされる大八洲彦命の姿である。五六七の大神は或時は観音や観自在天となって活動されると述べられているが、その活動を示されたものである。
     ②出口聖師筆「寿世理姫命神(須世理毘売神)像」(縦7尺6寸x横4尺8寸) ミロクの和光同塵時代の活動である応身ミロクとしての出口聖師の神業をたすけられた大本二代教主の守護神金勝要神  大本神諭に「坤の金神の子が金勝要神であるぞよ」「親子の身魂を夫婦に致して御用させてあるぞよ」とあるように大本の二代教主すみ子師は出口聖師と盤魂の上からは親子であるので、天のミロクの神の化身の聖師が素戔嗚尊となられた時は奇稲田姫命となり、大穴牟遅神となられると須世理毘売命となり、大本の出現によって出口聖師が応身ミロクと生まれられると、その妻としてミロクの神業に奉仕されることとなった。大地球の金神で大地の霊魂であり、君臣、親子、夫婦、師弟、朋友の縁を結ぷ神である。全く大地の母という神格である。神諭に示された、五六七神政成就の四魂の一柱である。(四魂とは艮の金神、坤の金神、金勝要神、竜宮の乙姫)宝冠が三光(三剣)であるのも、瑞霊の系統の神のあかしである。奇稲田姫が八雲山で弓太鼓によって、琴をはじめられたが、八雲琴らしいものを抱いていられるのも深い神慮と察せられる。
     ③出口聖師筆「神業」(縦1丈x横9尺5寸) 神業二度目の天の岩戸開き、五六七神政成就のことについての大神業を、聖師が一目でわかるように描かれたもので、大本の三千世界の立替え立直しの神業が説示されてある。岩戸の中にます神さまは神器を頭に頂かれた天の五六七の天照皇大神にますことがわかる。天地創造の大神が、人類の心の岩戸を開いて、人心を支配し幸福と平和をあたえ玉うことが、神政の成就である。大本神諭には「神の心と人民の心が―つになりたら神代と申すぞよ」とある。
     祝詞を奏上する神司と長嗚鳥とカササギが描かれ、神業の内容をよくよく説明されている。岩戸の前の手力男命、岩戸別命の身構えも全く見事ではないか。
     ④出口聖師筆「七福神楽遊図」(縦6尺3寸x横3尺3寸) 吾は今 七福神に 身を変じ 国の前途を 護らむとおもふ(「言華」二一一頁) 大本神諭でも霊界物語(六五巻)でも七福神とは、すべて五六七の神世の実現の際の大歓喜の意味である。聖師は七福神とは神の美徳をあらわしたものと教えられている。昭和八年頃から神姿の扮装写真をしきりに撮彩した聖師は遂に大江山太郎の名で「昭和の七福神」の映画をとり、末法の現代から新しいみろくの神代に到る神業を示された大本では七福神の宝の入船は五六七の神代の到来を意味している。開祖に帰神された国常立尊が二代教主とお竜さんに「お前たちは七福神の楽遊びとはしり元でバタバタと働くのとどちらが好きか」と問われると、二代教主は「私は七福神の楽遊びが好きです」お竜さんは「私ははしり元で働くのが好きです」と答えられると、神様が「よーし」と答えられたことは余りにも有名な話である。この言葉の如く,二代教主は五六七の神代建設のため十才から七十才までの六十年間の生涯を五六七の神業に奉仕された。
     一人百首かるた「百鏡」(ももかがみ)出口聖師百神相 pp. 77-88 説明省略。
  • 大本教学第十号特集 五六七神写真説明 pp. 89-93
  • 大本教学第十一号 特集 続五六七神写真説明 pp. 94-98
  • 資料 原典復刻(一) p. 99-
    • 復刻の意義 p. 100
    • 回顧録(一)(五九〜七五) pp. 101-117
    • 回顧録(二)(七二〜七三) pp. 118-119
    • 故郷乃弐拾八年(三五〜四七,四四と四五の配置が逆転) pp. 121-133
    • p134/皇典と現代 六 大蛇退治之段(四〜一五) pp. 134-145
    • 謡曲言霊録 一、西王母(三六〜五二) pp. 146-162
    • 謡曲言霊録 二、巻絹(五三〜五八,五三と五四が逆転) pp. 163-168
  • 附 ミロク神活動表および五六七神定の聖地 木庭次守
  • 大本年表(六) ー昭和七年三月~昭和八年十一月ー 大本教学研鑽所 pp. 169-200

  昭和47(1972)年2月4日発行。編集兼発行者: 伊藤栄蔵,発行所: 大本教学研鑽所。編集後記なし。 

大本教學第十一号PDF from 飯塚弘明氏 Feb., 2025

第十二号

特集 五六七の世

  • ミロク神関係口絵 pp. 1-8: ①高天閣清庭に立ちみろく踊の浴衣着ながら小照を撮るー王仁三郎(昭和6年7月14日),②出口聖師「北東出現厳霊神」(紙本著色しほんちょしょく 縦7尺9寸x横4尺8寸),③豊雲野神姿の出口聖師(昭和8年10月22日),④木花咲耶姫神姿の出口聖師(昭和8年10月22日),⑤出口聖師筆「伊都能売観音像」(紙本墨絵 縦7尺0寸x横4尺8寸),⑥出口聖師筆「雲上観世音像」(紙本墨絵 縦6尺5寸x横4尺8寸),⑦出口聖師筆「愛善明王」(紙本著色 縦1丈x横6尺),⑧瑞霊苑ミロク岩にあらわれし五六七尊像 左下に全図,右上は前不動上部拡大図。聖師著の霊界物語第2巻第2章に示されし言霊別命の造りし神岩にあらわれた五六七尊像。上左大本開祖,上右出口聖師,下左河本三代教主,下右大本二代教主。地元ではこの神岩を前不動と呼んでいる。出口聖師が大正12年9月2日参拝された時に揮毫されたもの。
  • 神代とは(「このみち」から) 出口王仁三郎  p. 9
  • 朝嵐(8) 第二次大本事件回顧歌 出口王仁三郎 pp. 12-26
  • 五六七の世の構想 pp. 27-121
    • まえがき 木庭次守 p. 28
    • 天運循環による地球の完成 pp. 29-33
    • 宇宙創造の神々の経綸成就 pp. 34-43
    • 施政方針は霊主体従 pp. 44-47
    • 万聖の大集会(神庭会議) pp. 48-50
    • 祖神の降臨される神定の聖地 pp. 51-62
    • 惟神の憲法制定 pp. 63-70
    • 国魂の配置はみろくの世界経綸 pp. 71-74
    • 神宝の完備によるみろくの世 pp. 75-90
    • 有形(軍備)無形(敵愾心)の障壁の撤廃 pp. 91-96
    • 万民和楽の産霊の経済 pp. 97-98
    • 農村中心の社会 pp. 99-105
    • 徳主法従の教育 pp. 106-115
    • 芸術と宗教の一致 pp. 116-118
    • 真の宗教の出現 pp. 119-121
  • 日本の神代文字 木庭次守 pp. 122-143
  • 挿絵 pp. 129-136: ①元の大八洲神社(金竜海)前の石柱に刻まれた聖師筆の神代文字,②出口聖師筆 神代文字の大本の御神体,③神代文字右図の御神体の解読,④<シムレイカイ>草書体ともいえる神代文字の題字(大正七年十二月二十二日号),⑤<カミノクニ>楷書体ともいえる神代文字の題字((大正十三年一月二十五日号)),⑥大祥殿で言霊学を講義される出口聖師(昭和8年1月28日)。
  • 大本史跡めぐり① 秘められた由緒 ─亀岡篇─ 塩見雅正(文)・窪田英治(写真) pp. 144-173
  • 対談 救世の神業と立替え立直し ーその目的と方法,当事者,範囲,経綸地等─ 木庭次守・出口和明 pp. 174-192

昭和47(1972)年8月7日発行。編集兼発行者: 伊藤栄蔵,発行所: 大本教学研鑽所。編集後記なし。

大本教學第十二号PDF from 飯塚弘明氏 Feb., 2025

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