玄関引き戸とその敷居の補修 repairment of sliding doors and their rails of lounges

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8. 正面玄関

8-1 敷居レール

 いつもだったら,戸車2個替えたら,もう帰宅なんだけど,ちょっと早起きしたから,今日はもう1本。倉庫口か正面玄関か迷ったけど,大物の正面玄関にトライ。ジャッキアップすることなく,内側から見て左面から引戸を二つ共に外すことができた。上棧削りは不要であった。そして敷居の花崗岩を洗った。レールの10本の釘のうち,残っていたのは1本だけだった。

 写真3のように,レールの1本は曲がっていたので,予め新たな真鍮レールをモノタロウで購入して手許にあった。既存レール2本を外して雑巾で拭いていると曲がっている印象がない。適当に置いてみたらちょっと曲がっているだけで釘による固定で何とかなりそうである。新規に購入したレールと曲がったレールの5個の穴の位置が一致しない。新たに穴を開ける必要がある。かなり面倒なことと日和って,作業過程で問題が無いのであれば,既存レールを使うことにした。

図42 真鍮の木ねじが見える
図43 出てきた木ねじ

図42にプラスネジが見える。図43では抜いてそばに置く。

 通用玄関のレールを留めていた釘は,径1.8mmの図16のような真鍮製フロアー釘であったが,この正面玄関では,十字の真鍮製木ねじが使われていた。劣化が激しく,通用玄関では簡単に抜くことができたが,この正面玄関では,図21左のポンチを使って何度も叩いた。どうしても抜けないものが2本あって,電動ドリル + 径2mmビット,を使用したが穴を開けるのもなかなか大変で,その上でポンチを使って,何とか落とすことができた。振動で真鍮レールとの間が緩んだのであろう。真鍮レールにビットがぶつかるとガタガタと衝撃がある。釘は腐っているので比較的抵抗が無いがレールは腐っていない。同じ真鍮だと思ったが,径の差が起因しているのか。

図44 電動ドリルと径2mmビット

 振動モードと回転モードで実施した。

図45 真っ直ぐになったレール

レールが真っ直ぐになった。

図46 やっとできた
図47 ベニア止めのネジ
図48 ベニア止めネジを使って

長さ2cmもあるが問題無く,打ち込むことができた。

 レールの穴への釘の打込については,通用玄関での反省があって,レールは叩かないようにして,釘の頭を釘抜きツールを使って金槌で叩き込んだが,相変わらず,引戸を動かすと,ガタ,ガタ,と言う。とはいえ,これからはレールに何らかの支障があれば,引戸を外して,簡単にメンテできることがわかった。今回の釘はステンレスなので真鍮よりは耐久性があるだろう。

 明日は引き続き,引戸2枚の戸車の交換である。連日タニハ行きは本当に疲れるが,16日は母の21年祭を自宅で新婚の長男夫婦とともに四人で執り行うので,暖かい14日,15日は外せない。

以上,Jan. 14, 2021記

8-2 戸車交換とその後の調整

図49 ステンレス戸車

 戸車は,通用玄関のヨコヅナ鋳物枠ではなく,ステンレス製であった。形態が異なるために(M+E: 鋳物枠13mm,ステンレス製は8mm; G: 鋳物枠16mm,ステンレス製は13mm),釘固定面は,幅3mm,深さ5mmほど削り込む必要があった。

図50 内側右手引戸と柱の隙間

 何より残念だったのは,交換後に引戸の動きが交換前と違わないことである。ローラー下端とエプロン下端の距離Iはいずれも3mmで一致している。この対策として,次回は次のように考える。

1 引戸下棧底と敷居の距離を確認する。擦れているのではないか,ということであるが,配置からはあり得ないことではある。2 レールをアルミペーパーで磨く。????

2 幾つか,サイズを確認して,今後の対策を練りたい。 引戸の動きを見ていたら,図50の現象を確認した。玄関枠の内側から見て,右のスギ柱と右の引戸の間にV字の隙間がある。最下部付近で6mm,肩付近で13mm。引戸の高さは肩までで1800mmなので,V字の隙間の成す角度は,arctan ((13-6)/1800) = 0.223度となる。

 さらに他の問題として,右の引戸の最下部付近の花崗岩の切れ込みが右柱よりも出っ張っていて引戸が右柱と離れているのである。思えば,隅田さんが来られている10年ほど前にも,二人でこの現象に驚いた記憶がある。幸い,柱が鉛直方向である。引戸の歪みも無いと考えてよい。左の引戸は左の柱にピッタリと引っ付く。そこで考えられる歪みの概略を次の図51に示す。

 黒色枠は玄関枠である。垂直のスギの太柱2本と,水平の花崗岩の敷居,そして,スギの鴨居。緑色の線は引戸を戯画化している。二つの引戸に歪みはない筈である。

 次回,出かけた時に,次の確認をしたい。両引戸間の関係である。重なり部分が完全に一致しているか? 図51のように,正確には一致していない筈である。右の引戸が右柱に接触できないように花崗岩の凹みが足りないので,右の引戸の右下隅を切り取れば良いが,そうした場合,両引戸の重なりが10mm程度小さくなるが,違和感は無いかも検討する必要がある。違和感よりも右引戸と右柱の接触を優先すべきであると思うが。

 「図51のように正確には一致していない」のであれば,それを修正すれば良いことになる。まずは,右引戸の右下隅を切って,右引戸が花崗岩の切れ込みに入り込んで右柱に接するようになる。

 その上で,図51の戸車のLとRの関係を変更する。その方法としては2種類ある。
1. 戸車Lの釘付け面と戸車の間にアルミホイルを入れて釘付け面とローラー下端の距離を伸ばして,V字の隙間を解消する。
2. 戸車Rの釘付け面を更に削り込んで,釘付け面とローラーの距離を下げて,V字の隙間を解消する。
 1.の方法では,上棧が鴨居の凹みに接触して右引戸が動かなくなる可能性がある。
 2.の方法では,釘付け面を削り込むことで,将来の戸車交換の選択肢が小さくなる。
 いずれを可とするかは難しいが,前者の方法を取りたいと思う。

図51 内側から見た正面玄関

 その場合,右引戸が動かなくなる場合は,上棧首と肩を多少カンナで削ることになる。3mmほどだろうか?
 距離LRを求めなかったが,LとRの敷居から釘付け面の比高は,距離LR*sin (0.223度)なので,一応,次回行った時に比高を確かめたいと思っている。

 左の引戸については,ステンレスの戸車が劣化していないようなので,交換せずに掃除やオイルを吹き付けるだけに留めたいと考えている。右引戸と同様に削り込んで戸車を鋳物枠に替えると,折角の左の柱との適切な接触が壊れてしまう可能性がある。両引戸の関係が従来のものと変わり,両引戸の重なり部分つまり引違戸中央の鍵は切り欠き部分がずれてしまう。鍵については保安上の問題があるので,このページでは描かない。

Jan. 15, 16, 2021記

8-3 完成した

 Fri., Jan. 15以来,ほぼ一週間のThu., Jan. 21,お天気に恵まれた。懸案の右引戸と右柱の間のV字隙間の解消がテーマであった。成功した。以下,手順などを述べる。

図52 花崗岩の切れ込みと右柱の距離

図52からわかるように,花崗岩の切れ込みと右柱の距離が一致していないので,右引戸を一杯右に寄せても,図50のように,全面的に隙間ができてしまう。

花崗岩の切れ込みと右柱の位置がほぼ5mmズレているので,右引戸の右下隅にこの分の切れ込みを入れる必要がある。

 触る前に,左右引戸を一杯に閉じて観察したが,隙間以外は特に,見た感じの違和感はなかった。見ただけでは,わからないというのが妥当である。右引戸を外して,図51の戸車LRの距離を計測すると,66cmであった。距離LR*sin (0.223度) = 66cm*sin(0.223)=0.257cmだから,3mm弱である。R側の戸車の固定ための木部を感覚的に削り込んだ。3回填めたり外したりした。切れ込みも終わった。

図53 右側Rの戸車の固定木部を深くした

図53のように,図51のRに該当する戸車をより深い位置に置いた。戸車のエプロン下端と下棧下端の距離は,左では2mm,右では4mmであった。この写真は最後の手直し直前のものである。

図54 (左)隙間幅がほぼ一致 (右)最下部に隙間
図55 右下切れ込み

 右引戸を改めて填めると,R戸車の配置がより深くなったことで,図54左のように右下隅が花崗岩に再び多少押されているように見えた。そこで,図55のように,更に切れ込みを上方に拡大した。そして,要らんことなのに,更に右R戸車の固定木部のうち,右側だけ1mmほど削り込んだ。

 その結果,図56のように,下棧下端の右側付近が花崗岩の敷居に擦れて,引戸自体がほぼ動かなくなってしまったのである。
 右引戸をまたまた外して,左L戸車と右R戸車のローラー下端と下棧下端の距離を計測すると,それぞれ2mm,4mmになっていた。2mmだけ下棧下端が花崗岩の敷居の載る形になっていた。
 そこで,図57のように,下棧下端の右側部分を平カンナで削ったのである。

 その結果,右引戸は動くようになったが,図54右のように,右引戸の上端付近で右柱に接触し,下端付近で極めて狭いが小さな隙間ができてしまったのである。

図56 右下で擦っている

 図57 下棧下端の右手を平カンナで削る
図58 完成形

 図58が完成形である。中央の左右の引戸の重なり部分は両引戸の竪棧に完全に一致した。上棧の肩と鴨居の距離も完全一致している。両柱と引戸の隙間もほぼ無いと言って良い。左の引戸については,ローラーにCRC5-56オイルを入れるだけにした。レールにもオイルを吹き付けた。今は多少臭っている。

 通用玄関同様,動きが良くなった。レール位置を補正することで,鍵のオスメスが一致して,過去無いぐらいに鍵掛けにストレスが無くなった。玄関口はあとは倉庫だけだ。レール位置の補正をする際にベニア用釘を抜くのに千枚通しをレールと花崗岩敷居の間に差し込んで抜いた。その際,コンクリートの粉末のようなものが飛び散った。

以上,Jan. 21, 2021記,Jan. 22一部修正。

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