玄関引き戸とその敷居の補修 repairment of sliding doors and their rails of lounges

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5. 通用玄関の今後の手順

 真鍮角レールの更新は,正面玄関のレールが踏み散らかして曲げてしまった1本だけである。さし当たり,通用玄関については戸車が到着すれば,数時間内に工事が可能の筈である。真鍮角レールを如何に固定するか。これが最大の問題である。木杭が腐っていない場合の工事は簡単だ(追加Dec. 24, 2020: Dec. 22に確認した。固くて問題無いようである)。通用玄関については,次の手順になると思う。

  1. 改めて,木杭が腐っていないことを確認する。
  2. 真鍮角レールに残っているフロア釘を全部外して,ちょっとクリーニングか。
  3. レールを既存の位置から軸方向で,木杭内で少しずらす。
  4. レールを仮設置して,ピックを刺して,その位置決めをする。
  5. レールを外して,位置決めした5ヶ所について,木工用ビットφ3mmで深さ45mmほどの垂直穴を開ける。
  6. エポキシパテを細長く丸めて,この5ヶ所の穴に充填する。
  7. ウルトラ多用途ボンドをレールの両端と5ヶ所の穴の間を想定して,花崗岩の敷石に直接,塗る。
  8. そして,レールを載せて,5ヶ所の穴とレールの穴を合わせて,ボンドの位置付近を上から押さえつける。
  9. そして,エポキシパテを埋めた5ヶ所に,フロア釘を刺す。
  10. これで,レールは固定される。もう一つのレールについても同様の作業を実施する。

 乾かしている間に,引戸の戸車の交換を実施すること。

以上,Dec. 21, 2020記,Dec. 24追記

6. 通用玄関を実際にやってみたら

 正月三日,お天気が比較的よくて,寒さに戦きつつ,タニハに出かけた。で,想定外があった。レールが簡単で,戸車交換が大変だった。

図22 折れていない釘が15mm長
図23 15mm釘を打ち込み

図24 15mm長に切る

 通用玄関レールで辛うじて残った釘付近をペンチで引き抜くと,簡単にレールは花崗岩から離れた。その残った釘を側面から見たのが図22である。折れ尺の10mmから25mmに渡っているので釘の長さは15mm長ということになる。用意していたフロア釘は38mm長なので,余りに短い。実際に,金槌で打ち込んでみると入らず,曲がってしまう。

図25レールは完成

 そこで,図24のように38mm長の釘を先から15mm長にすべくペンチで切り取った。図24に見える樹脂製の頭をもった槌でペンチの頭を叩いて,押し切ったのである。そして,打ち込んだのが図23の釘でレール頂面レベルに入り込んだ。この釘は既存の釘穴を避けて木杭に打ち込んだ。つまりは,長く考えてきた振動(電気)ドリル,ビットを全く使う必要がなかった。ボンドも不要だった。ペンチを使えば簡単にレールは外れるであろうが,通常の使用環境ではしっかりしたものである(図25)。また不具合が生じることがあれば,何らかの改善が必要ではあろうが。

 さて,戸車の交換である。

図26 新戸車が入らない
図27 旧戸車は入りきる

 図26のように,新戸車はエプロン部分が入らない。図27のように旧戸車は完全に入っている。図27では戸車の上の部分が赤く覗いているが板の削り込みと視角のためである。

 

図28 新旧戸車の厚さを比較
図29 新戸車の直上に旧戸車の載せている

 図28,図29のように,新戸車は旧戸車に比べて,より厚く,エプロンもより高い。

 それゆえ,引戸の戸車設置用の穴は,より幅を大きく,戸車の釘付け面もより深く彫り込む必要がある。

 戸車の旧戸車用の設置穴を計測して,幅と彫り込み深を正しく求める必要がある。釘は既存のものより長くて太いものを考えていたが,金槌が狭い溝には入らないので,従来のサイズを踏襲した方がよさそうである。なお,この造作はノミだけでは困難で,折角購入したドリルを使いたいと考えている。

 ただ,前述「図12の情報から,RCJ-0363は,M+(E-I)=5+(8-3)=10mmであり,この戸車に交換することで,引戸が2mmだけ高くなるので,上棧を削る深さを考慮する必要がある。A長も,76-72=4mmだけ長いので,既存の支持溝長を2mmずつ伸ばす必要がある。ローラーを入れ込むポケットの幅は,A-2L=76-2×15=46mm長で,F-M=30-5=25mm深であるが,タニハの引戸に掘られたポケットは既存の戸車のA-2Lが45mmであり,RCJ-0363の厚さGは16mmで既存戸車14mmより大きいが,たぶん,新たに削ることなく,このRCJ-0363をセット出来るはずである。」が関わるので,まずは釘付け部分の削り込みは,待った方がいいかも知れない。

以上,0: 14AM, Jan. 4, 2021

7. 続 通用玄関を実際にやってみたら

 昨日に続き,天候の関係から,本日,Jan. 4, 2020,も出かけた。そして,1枚の引戸を無事仕上げることができた。その経過を明日,書き込みたい。さしあたり,図30を掲載する。

図30 旧戸車収納彫り込みと新戸車の関係

 図30(図11が下敷き)の黒色の線と文字は,新規の戸車の寸法図である。オレンジの実線は下棧底,破線は旧戸車収納のために彫り込まれていた空隙に当たっている。緑色は,問題となるところで,一つはエプロンの飛び出し,もう一つは小さい戸車収納空隙を示している。

Jan. 4, 2020記

 新たな戸車設置経験をまずはまとめたい。

図31 新戸車のはみ出し 2mm
図32 問題2点の解消作業中
図33 埋め込み完成

 まずは,新戸車自体を空隙に入れることができなかった。図30でオレンジ色の破線で示した戸車収納空隙の長さが足りない。新戸車は,A-2L=46mmが必要である。ところが旧戸車が小さいので空隙も小さかった。そこで,図32ではその作業が終わった後であるが,見えないが,新しい戸車を填め込むために,ノミと木槌を使って,A-2L=46mmより多少長くした。そのようにして,図31のように新戸車が一応,入り込んだのである。

 その結果,エプロンが確実に下棧からはみ出していることが明確になった。このままだと,通用玄関口に戻す時に引っかかって入らないし,レールを載せている花崗岩をひっかく可能性がある。これを解消するためには,取付場と下棧距離を図31の場合だと2mmだけ増やす必要がある。つまり削り込む必要がある。平面的に削るのは困難で電気ドリルで深さ調整して多数彫り込むことを考えていたが,まずは,ノミで削ってみようと思い立った。その途中の作業過程を図32に示している。

 下棧に彫り込まれた「レール用の溝」を更に彫り込んで,「戸車固定部の面」が用意されているが,まずは,「レール用の溝」と「戸車固定部の面」の崖(大げさ?)にノミを崖側にノミの裏を当てて打ち込んだ。感覚としては3mm程度? なお,ぼくの腰はこの写真の左手にある。そして切れ刃を奥方向に向けて,崖側から填め込み穴に向かって少しずつ削り込んで行く。そうすると,結果として平面を確保できた。棧の柾目方向に削っているためであった。図32の右手の「戸車固定部の面」も,腰を移動しないままにやるとうまくいかない。この戸車穴の次に手抜きをしたら,不格好になった。腰を移動することは重要だ。図33には,この二つの作業,つまり,填め込み穴の長さを伸ばし,「戸車固定部の面」を深めた,結果,うまく,新しい戸車が落ち着いた様子を示している。

図34 木ねじ設置完了

 しっかりと固定されていて,釘は必要無いように思えたが,不安なのでねじ込んだ。釘を用意していたが,種々工夫したが下棧が邪魔で打ち込めない。そこで,急遽,あり合わせの木ねじを使った。

 この作業を実施する上で,幾つかの工夫をした。それを次に。

図35 ハロゲンストーブの利用
図36 金属タワシで掃除
図37 樹脂と木の槌

 夜型人間のぼくは自宅を出るのが遅い。そこで大工仕事を始めてしばらくすると暗くなる。玄関灯が上からのもので暗い。そこで自宅から持参したハロゲンストーブを照明に使ってみた。多少は暖かいし横方向の穴も見易くなった。それが図35である。

 図36には金属タワシが見える。これを使って填め込み穴の削り滓を削り落として,その後で掃除機で吸えば綺麗になる。戸車に削り滓が入って動きにくくなることを予防するためである。

 図37には二つの槌を示す。戸車の固定部分を木槌の柄尻に当てて,樹脂の槌で木槌の柄の頭側を叩くことで戸車の固定部が深くしっかりと入る。

図38 ヤスリと釘
図39 木ねじとヘッドライト
図40 買い換えたネジ

 コーナン今宮で,昨日出かける前と,経験を踏まえて戻ってきた時に購入したものを,それぞれ図38と図39に。図38にはレール磨き用のアルミナ研磨シート,釘は結局使わなかった。図39は新たに購入したものだが,木ねじについては本日, Jan. 5, によりよいもの(図40,右下のものはJan. 4に実際に使ったものの残り)をコーナンプロ今宮で購入し,図39の木ねじをコーナン今宮に返却した。よりよいというのは,頭の直径が戸車固定のための穴(φK=3.2mm)より大きくて(φ3.5mm),ネジの長さが前回と同じものを意味している。図39の右手のものはダイソー100円ショップで買ったLEDヘッドライト,よく出来ているけど頭にベルトを回すと息苦しい。帽子が被れなくなったことに呼応している。使うかどうかだなあ。

 いまのところ,1枚の引戸だけ完成した。2個の戸車交換を交換しただけであるが,戸車空隙サイズにかなりの違いがあった。両者のバランスを得るための工夫もあったようである。それゆえ,戸車交換の際には,毎回,サイズを確かめる必要がある。そして,工作である。その手順を次にまとめたいと思う。

1. 戸車の高さは,F+E=38mm,だから,下棧からの戸車空隙の深さは40mm以上が必要である。それを折れ尺で確かめる。二つの情報ではかなり深さには余裕があるので,増し堀りは不要かとは思う。必要な場合はノミで適当に彫り込むのもいいかとは思うが。

2. 戸車填め込み部の長さA-2Lを,キリを使って,46mmより多少長くなるように伸ばす。戸車固定部の末端からL/2=15/2=7.5mm付近がネジ穴なので,46mm以上と言っても,戸車の填め込み部の長さは最大48mm程度であろう。増し削りの深さは 7/18*15<15mmほどで十分。

3. 「戸車固定部の面」の下棧底部のからの深さを調べること。13mmが必要である。2.の過程が終われば,まずは新戸車を入れて,エプロンの出る厚さを調べて,その上で削るのもいいが,M+E=5+8=13mmだから,折れ尺で深さを求めればよい。ノミで削り込みつつ,深さを計測してゆき,削り過ぎないことが重要である。

4. そして,戸車を空隙に填め込んで,一つ目錐でガイド穴を作って後に,木ねじをまっすぐに締め込んだら,終了である。

 完成した引戸を新しく釘付けしたレールに走らせた。スイスイと動く。ただ,釘の部分でカタカタと鳴る。釘の打ち付けの際に叩き込み過ぎた結果であろう。正面玄関と倉庫口の際にはこの点,気をつけねばならない。

以上,Jan. 5, 2021記

図41 釘を曲げて固定

寒さが緩んだJan.14に,引戸の2枚目の戸車2個を交換した。一つの戸車については釘が残っていて,木ねじが入らない。仕方なく頭径が小さな釘を使って途中で曲げる形にした。もちろん,戸車の車の移動に邪魔にならないよう,曲げている。

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