花崗岩敷居上の真鍮レール修復 Part 3 restoration of the brass rail on a granite sill

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5. 対応真鍮釘のサイズ 2026年7月14日

 木ダボに真鍮釘を金槌で打ち込み,釘は折れ曲がった(図11)。ペンチで出ている釘部を掴んで,図12のように計測すると13mm余りあるが,木ダボの厚さは12〜13mmであろう。真鍮レールは8mm厚か。

図11 真鍮釘を金槌で
図12 13mm deep
図13 真鍮レールは8mm厚

 適した真鍮釘は,平頭の径3.1mm,20mm長か。

以上,2026年7月15日記。

6. 玄関での作業 2026年7月16日

 取替雨戸二枚を窓1と窓2に無事嵌めることができた。追加パネルのサイズ決定のための計測も完了した。木製の雨戸4枚はタクボの屋外倉庫に収納した。風化した窓1用の網戸を一番手前に置いた。網の更新をする予定だ。

 さて,玄関の北ネジの頭が溶融したもの(図14)を電動ディスクグラインダーで削り落とした(図15)。電動ドリルの径2mmの二種のビットでステンレス釘から外れた場所に新たに穴を作成しようとしたがどうにも入らない(図16)。しかたなく,玄関そばの倉庫と同様,径3mmのビットを使ってなんとか貫通することができた(図17)。

図14 玄関レールの北ネジの頭の溶融
図15 電動ディスクグラインダーで削った
図16 試行錯誤で穴三つに
図17 やと穴ができたけど

 南ネジは前回すでに径2mmの穴が確保できていたので,コーナンで購入してきた径3.1mm,15mm長の真鍮釘を入れようとしたが手作業でも電動インパクトドライバーでも入らない。さて。次回は次のように。

7. 真鍮木皿ネジを木ダボに:その方法

7.1 手順

  • 1. レールの穴を「径3.2mm〜3.5mm」に広げる

ネジを木ダボ(樹脂)にしっかり効かせるためには、「真鍮レール自体には、ネジが力を入れずにするりと通り抜ける太さの穴」が空いている必要がある。

  • 電気ドリルに「径3.2mm」または「径3.5mm」の金属用ドリルビットを装着。
  • すでに開いているレールの2mmの穴に刃を当てて、穴を少しだけ大きく広げる。これで3.1mmのネジがレールに引っかかることなく、下の木ダボへ到達できるようになる。
  • 2. 皿木ねじを
  • 「皿頭(先端に向かってすり鉢状に細くなっている頭)」のネジを使用。
  • レールの穴を3.2mm以上に広げたあと、前回の手順でご紹介した「面取り(皿モミ)」をして穴のフチをすり鉢状に少し削ると、ネジの頭がレールの中に綺麗にすっぽりと収まる。
  • 3. 下穴は「木ダボ(樹脂)」側だけに2mmで空ける
  • レールを通り抜けたネジが、下の木ダボ(または今後届くPOM樹脂)にしっかり噛み合うように、下の木ダボ側の穴だけを「径2mm」のままにしておく。

7.2 真鍮レールの「皿モミ(面取り)」具体的な手順

  • ステップ1:レールの穴を大きくする(前段階)

まず、ネジが突っかからずに通り抜けるよう、電気ドリルに「径3.2mm」または「径3.5mm」の金属用ビットを装着し、レールに開いている2mmの穴を上から下まで貫通させて少し広げます。

  • ステップ2:大きめのドリル刃で「フチだけ」を削る【ここが皿モミです】

穴を広げただけでは、穴のフチは「直角」のままなので、斜めになっている皿ネジの頭は沈みません。ここでフチをすり鉢状に削ります。

  1. 電気ドリルに、ネジの頭の直径(約6mm)よりも大きい「径6mm〜7mm程度の金属用ドリルビット」、または専用の「面取りカッター(カウンターシンク)」を装着します。
  2. 先ほど広げたレールの穴の真上から、この大きめの刃先を垂直に軽く当てます。
  3. 電気ドリルを「低速」でほんの1〜2秒だけ、軽く押し付けながら回します。 (※真鍮はとても柔らかいので、高速で強く回すと一瞬で削れすぎてレールに穴が空いてしまいます。少しずつ削るのがコツです)
  4. これで、穴の入り口のフチだけが、すり鉢状に斜めに削れます。
  • ステップ3:ネジを当てて深さを確認する
  1. 電気ドリルを止め、用意した「真鍮皿木ねじ」を逆さまにして(頭の側を)削った穴にポンと当ててみます。
  2. ネジの頭の平らな面が、レールの表面と「完全に平ら(ツライチ)」、もしくは「レールよりコンマ数ミリ沈んでいる」状態になっていれば合格です。
  3. まだネジの頭がレールの上に出っ張っている場合は、もう一度大きめのドリル刃を当てて、あとほんの少しだけ(1秒未満)クッと削って深さを微調整します。

7.3 なぜこの作業が必要なのか?

皿木ねじは、締め切ったときに「頭の上が平ら」になるように作られていますが、それは受ける側(真鍮レール)にも同じ斜めのくぼみがあって初めて綺麗に収まる仕組みになっているからです。

レールの穴の入り口をこの手順で少しだけ斜めに広げてあげることで、ネジを締めたときに頭がレールの中にすっぽりと吸い込まれ、出入りの際に足が全く引っかからない安全で美しい敷居が完成します。

最初は「ほんの少しドリルを当てて、ネジを当てて確認する」という慎重な繰り返しで進めてみてください。必ずうまくいきます。

以上,2026年7月18日記。

8. 玄関での作業 2026年7月19日

 すこしずつ,体験的に理解してきた。2年ほど前は錆びない釘と考えて,ステンレスにしたがこれは完全な誤りだった。この環境ではステンレスも錆びる。しかも恐ろしく固くなってドリルが通らなくなる。すでに上でも体験したのであるが,図24でもまた愚行を繰り返した。回転と打撃モードで釘の頭から突破しようとしても入らない。ビットの負荷を考慮して交換してもだめ。

 さて,図18と図19はそれぞれ,玄関の北ネジと南ネジで,二年前の釘が飛び出したのである。径3.5mmのドリルで繰り返し戦っていたら,図18の古いネジが飛び出した,そして図19のようにやっと開通した。下の段ボールが見えている。図20では径3.1mmの木ねじを差し込んだところを示している。玄関の南ネジでは前回,開通したのであるが,今回,皿モミを径6mmビットで何度か実施していたら,図21のレールに載せた小さな2年前のネジ破片が飛び出したのである。

 玄関の北ネジと南ネジについては開通した穴の皿モミを完成させる。玄関の両ネジの穴は結局,径3.5mmビットで作成したのである。

 図22に見えるように,今回用意した木ネジは,径3.1mm, 16mm長と,径3.5mm, 20mm長の木ねじ,であるが,図22のレールの側に二つを並べてみると,如何にも径3.5mm, 20mm長が頼もしく見える。「5. 対応真鍮釘のサイズ 2026年7月14日」に示すように,真鍮レール厚は8mm,木ダボは12mm厚,なので,径3.5mm, 20mm長の木ねじが使えるのではないか。

 玄関レールの北ネジと南ネジはもう径3.5mmビットで穴を開けたが,径3.5mmの木ネジはスッと入った。南ネジではほぼ皿モミは完成した。ネジ穴が真鍮レールの中央ではないので,皿ネジの頭が真鍮レールから多少飛び出す。締め込みが完了したら飛び出した部分は電気ディスクグラインダーで削り取りたいと思う。

図18 玄関北ネジから古いネジ破片
図19 開通している
図20 径3.1mmのネジを入れた
図21 玄関南ネジから古いネジ破片
図22 径3.1×16長mmか径3.5×20長mm

 玄関側の倉庫では始まったばかりだ。玄関レールで犯した過ちを図23から図24に見えるようにやってしまったが,木ダボの位置を確かめつつ,ステンレス釘を避けて新しい穴を作りたいと思う。まずはポンチで位置決めしたあとだ。

図23 倉庫の南ネジ
図24 同レールの南ネジを掘り込むのだが
図25 同レールの北ネジ

以上,2026年7月20日記。

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